人生、いろどりという映画を観ました。

舞台は、徳島県の過疎の町、上勝町。
ヒロインは、吉行和子、富司純子、中尾ミエら演ずるおばあさんです。
上勝町は「彩事業」で全国で知られることとなった町です。

事業の起こりは、上勝町の農業指導員が、高齢者でも取り組める仕事として山間部で採取した葉っぱを出荷してはどうか、ということを発案したことだそうです。
作中ではこの指導員を平岡祐太が演じています。

つまものの使われ方を知るために私費で料亭に通い、ノートにメモを取るなどしていたところ、他店のスパイと間違えられたこともあったそうです。
そのシーンも映画の中に登場します。

こないだ上勝町を視察したときに撮影場所として使われた喫茶店を訪れたことがこの映画を知るきっかけでした。

人は皆老いる。そしていつかは死にます。
より良い老後を送るためにも、生きがいって大事だなと感じます。

以前にこのコラムで触れたかもしれませんが、僕の父は米作農家をしています。

米の栽培は、4月の種まき、5月の田植え、そして、9月の稲刈りの時期が繁忙期です。

この時期は、兄弟の誰かが実家に戻って父を手伝うことになっています。

盆暮れに帰らなくても種まきには帰る。そんなことをもう10数年やってきています。

兄弟がみな都会に出てしまったので、後継者はいません。
ここ数年は、あと何年ぐらい米作れるかなあ、なんてことも話題に出るようになりました。

まだまだできるし、やってもらわないと。
この映画を観て、そんなことを思った次第です。